黒百合の女帝
 「そのハンバーガー大きいね。」

 「ユリの肉まんは可愛いな」

少し歩いた所にあった、園内のカフェにて。

パンダの顔と似た肉まんにピントを合わせる。

この写真は、あとでSNSにでも上げておこう。

スマホを仕舞い、肉まんに齧り付く。

期待していなかったが、やはり特徴のない味だ。

まあ、端から味に拘る気もないのだろう。

肉まんを食べ進めつつ、ラクアの顔を覗く。

彼が頬張っていたのは、ただのチーズバーガー。

だが、私の肉まんよりかは美味しいだろう。

 「ラクア、そのポテト一本頂戴。」

 「ユリはよくそれを言うな」

 「え?私、ラクアの前で言うの初めてだよ?」
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