黒百合の女帝
 「ラクアなら青にすると思ったから、なんかしっくり!」

 「ユリには赤が似合うからな」

私はブルーベースな筈なのだが。

いつしかヤユにブルベだと指摘された事を思い出す。

まあ、ラクアはそういうのに詳しくないのだろう。

 「ならお会計しようか。」

会計に向かおうと、足を動かす。

すると五歳ほどの子供が私の前を通って行った。

責任を問われたくない為、後ろに下ろうとする。

その時ふいに足元がふらつき、思わず転びそうに。

人前で転ぶなど論外。バランスを保たねば。

焦燥感に駆られるが、近くに掴める物はない。

視界が徐々に、木材で出来た地面を捉える。

そんな中、私の腹にラクアの腕が入った。

間一髪の所で、ラクアに抱き止められる。
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