黒百合の女帝
夏八side

 このやや広い部屋は相変わらず汚い。

することもないし、整理くらいはしておくか。

そう思い立ち、粗方片付いたのは午前零時前。

箒でも掃こうかと思った丁度その時。

玄関から鍵が解錠される音が聞こえてきた。

迎えには出ず、リビングでそのまま待機する。

リビングの扉が開くと同時に、片手を振った。

 「ヤナギさんが居ない間に掃除しておきました」

 「ありがとう。それでもって帰れ」

そう言い放つと、ベッドに身を投げ出すヤナギさん。

そんな彼の元に、そろそろと近付いて行く。

 「まだ午後ですよ?寝るには早いですって」

 「ニートが。疲れてんだよ帰れ」

 「学生です。昨日は大学行きました。あと帰る気はありません」

 「合鍵返せ。んで帰れ」
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