黒百合の女帝
百合side

 卓上に、数枚の用紙が散蒔かれた。

その内の一枚を手に取り、ヤナギに笑い掛ける。

紙には佐川家が借りた金額が記されていた。

 「カヤに頼まれてくれたんだ?」

 「まあ、気になる事もあるしね。バレたら超怒られる代わりに」

そう言うと、向かいの椅子に腰を掛けるヤナギ。

わざわざ自ら渡しに来たからには、話でもあるのだろう。

 「カヤになんて言って頼んだの?」

 「必要最低限の情報しか渡してないけど。」

 「そう。じゃあ、君はわざとカヤに闇金の話を強調して伝えた?」

笑みを絶やさず、淡々と情報を引き出す。

その様は映画かなにかで見た尋問を想起させた。

些細な挙動ですら深読みされそうだ。

最低限の動きを抑え、淡々と返答を続ける。
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