黒百合の女帝
500ページ記念おまけ
やっぱり、顔はいいんだよなあ……
空を見るふりをして、隣の男の子を眺める。
その横顔は、まるで芸能人みたいに整っていて。
それを学校で、しかも間近で見ることができる。
あれ、あのシャーペンレッサーパンダ柄?
ギャップだ……と幸せを噛み締めていれば。
突然、彼がこちらに視線を送った。
というか、すごく嫌そうに睨んできた。
ぱっと視線を逸らし、ノートで視界を埋める。
顔はいい……のに、怖いんだよなあ!棚橋くん!
棚橋楽亜くん。同じ1年6組のクラスメイト。
彼は何かとこの学校では有名人である。
理由の一つは、その圧倒的ルックス。
テレビやSNSでもここまでは中々居ないものだ。
彼の顔を一目見る為、うちの教室前には人が集まる。
そしてもう一つの理由は……その素行の悪さ。
彼は我が佐奈高で唯一の不良なのだ。
彼が今年で18歳になるという話は超有名。
それに加え、寡黙すぎて誰もその声を知らない。
返事はしないどころか睨んでくるし……
笑ったことあるのかな、とまで思ってしまう。
まあ、私はそのご尊顔を拝めればいいんだけど。
そう結論付けたと同時に、チャイムが鳴り響いた。
「あっ、もう授業始まっちゃう!みなさん、教室に戻ってください!」
昼食を食べ、昼休みを図書室で過ごしていれば。
司書さんが焦ったような声でそう呼びかけた。
物語の世界から引き戻され、時計を二度見する。
もうこんな時間!?次、移動教室なのに!
慌てて本を戻し、殆ど人の居ない図書室を出る。
廊下が静かすぎて、もう授業が始まっているのでは!?と焦燥感に駆られていれば。
「そうだ、ラクアは次の授業どこなの?」
「確か化学だった気がするんだが……」
「じゃあ急がなきゃじゃん。化学室は一階の南校舎にあるから。」
という話し声が近くから聞こえてきた。
ラクアという名前に反応し、思わず足を止める。
もしかして、棚橋くんが女の子と!?
好奇心から曲がり角を覗き、思わず目を見開く。
棚橋くんの隣に居るのは……生徒会長!?
あの美しさ。絶対に生徒会長だ!
佐奈高一の美女美男セットに、思わず口角が上がる。
生徒会長は棚橋くんの対局のような存在の筈。
入学してまだ一ヶ月も経ってないのに、彼女の噂はあちこちで聞く。
漫画の世界から出てきたかのような才女。
という特徴が、彼女の噂には一貫してあった。
それに、なによりも驚いたこと。
それは、あの棚橋くんが笑っていることだ。
初めて見た表情に、目を逸らすことを忘れてしまう。
そのせいで、二人と目が合ってしまった。
うわああ……正面から見ると顔がすごい……
じゃなくて、早くこの場から離れないと!
と焦っていれば、生徒会長が微笑んでくださった。
その女神のような笑みに、心臓を鷲掴みにされる。
そのまま二人が去ってもなお動けずにいれば。
授業開始のチャイムが、頭上で鳴り響いた。
やっぱり、顔はいいんだよなあ……
空を見るふりをして、隣の男の子を眺める。
その横顔は、まるで芸能人みたいに整っていて。
それを学校で、しかも間近で見ることができる。
あれ、あのシャーペンレッサーパンダ柄?
ギャップだ……と幸せを噛み締めていれば。
突然、彼がこちらに視線を送った。
というか、すごく嫌そうに睨んできた。
ぱっと視線を逸らし、ノートで視界を埋める。
顔はいい……のに、怖いんだよなあ!棚橋くん!
棚橋楽亜くん。同じ1年6組のクラスメイト。
彼は何かとこの学校では有名人である。
理由の一つは、その圧倒的ルックス。
テレビやSNSでもここまでは中々居ないものだ。
彼の顔を一目見る為、うちの教室前には人が集まる。
そしてもう一つの理由は……その素行の悪さ。
彼は我が佐奈高で唯一の不良なのだ。
彼が今年で18歳になるという話は超有名。
それに加え、寡黙すぎて誰もその声を知らない。
返事はしないどころか睨んでくるし……
笑ったことあるのかな、とまで思ってしまう。
まあ、私はそのご尊顔を拝めればいいんだけど。
そう結論付けたと同時に、チャイムが鳴り響いた。
「あっ、もう授業始まっちゃう!みなさん、教室に戻ってください!」
昼食を食べ、昼休みを図書室で過ごしていれば。
司書さんが焦ったような声でそう呼びかけた。
物語の世界から引き戻され、時計を二度見する。
もうこんな時間!?次、移動教室なのに!
慌てて本を戻し、殆ど人の居ない図書室を出る。
廊下が静かすぎて、もう授業が始まっているのでは!?と焦燥感に駆られていれば。
「そうだ、ラクアは次の授業どこなの?」
「確か化学だった気がするんだが……」
「じゃあ急がなきゃじゃん。化学室は一階の南校舎にあるから。」
という話し声が近くから聞こえてきた。
ラクアという名前に反応し、思わず足を止める。
もしかして、棚橋くんが女の子と!?
好奇心から曲がり角を覗き、思わず目を見開く。
棚橋くんの隣に居るのは……生徒会長!?
あの美しさ。絶対に生徒会長だ!
佐奈高一の美女美男セットに、思わず口角が上がる。
生徒会長は棚橋くんの対局のような存在の筈。
入学してまだ一ヶ月も経ってないのに、彼女の噂はあちこちで聞く。
漫画の世界から出てきたかのような才女。
という特徴が、彼女の噂には一貫してあった。
それに、なによりも驚いたこと。
それは、あの棚橋くんが笑っていることだ。
初めて見た表情に、目を逸らすことを忘れてしまう。
そのせいで、二人と目が合ってしまった。
うわああ……正面から見ると顔がすごい……
じゃなくて、早くこの場から離れないと!
と焦っていれば、生徒会長が微笑んでくださった。
その女神のような笑みに、心臓を鷲掴みにされる。
そのまま二人が去ってもなお動けずにいれば。
授業開始のチャイムが、頭上で鳴り響いた。