黒百合の女帝
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 あー、死にた。

床に滴る血と涙を眺めながら、ふと呟きたくなった。

痛いし、寒いし、暑いし、怖いし、辛いし。

左手を見るだけで吐きそうで、床しか見れない。

傷は指にある筈なのに、痛みは心臓まで響いた。

全身から汗が吹き出し、叫ぶ気力さえ奪われる。

あの痛みが、最大であと18回分ある。

そう考えるだけで、いっそのこと死にたくなった。

 「こいつもしかしたら、本当に知らねえんじゃねえか?」

頭上から、気怠げな憶測が降ってくる。

ようやっと解放されるのだろうか。

眼前には、腐った奴しかできない表情をした男。

こいつらが俺の爪を二枚剥いだ悪魔である。

その男を、助けてという懇願を込めて見上げた。
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