黒百合の女帝
 あれから一週間が経過した。

人差し指と中指の痛みは相変わらず続く。

それに加えて、再び襲われるのではと怖くなる。

その所為で、ここ一週間篭りっきり。

ヤナギさんが来てくれるが、それは夜の間だけ。

朝になれば、ヤナギさんは仕事に行ってしまう。

痛む指から視線を逸らし、布団に包まった。

眠気はない。でも寝る以外することもない。

そんな思いで、瞼を閉じるだけ閉じていれば。

突然、玄関の方からチャイムが聞こえてきた。

それを聞き、スマホで時間を確認する。

午後六時……そういえば何か買ったな。

今日だったかと思いつつ、布団から這い出る。

ドアの前に移動し、チェーンを外そうとした。

のだが、ふと強面の男を思い浮かべる。

もしかして、報復に来たとかじゃ……

背筋が凍りつくとともに、包帯の下で指が疼く。

恐る恐る、息を殺してインターホンを覗けば。

そこには、袋を抱えたユリさんが居た。
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