黒百合の女帝
 ユリさんが廊下へ出て行ったのを確認した。

途端、その場に崩れ落ちるように屈み込む。

マジで恥ずい……よりにもよってユリさんに!

その場で丸くなるが、少しして立ち上がる。

この様子の方がよっぽどの醜態だ。

手早く身支度を済ませ、誕プレの指輪を嵌めた。

それと同時に、ユリさんが部屋に入ってくる。

 「カヤ、服持ちすぎじゃない?」

 「ユリさんと違ってお洒落なんで」

 「そう。まあ色々買ってきたから。食欲はある?」

 「腹ぺこです」

 「じゃあこれでも食べて。」

そう言うと、おにぎりを取り出すユリさん。

コンビニのそれを有り難く頂き、包装を剥がす。

おにぎりを食べながら、ぼんやりと彼女を見つめた。
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