黒百合の女帝
優日side

 午後八時。そろそろ倉庫に人が集まる頃。

一人、総長室の机に突っ伏し、脱力する。

今日は4月30日。ユリと再会したのは3月6日。

あの日から今日に至るまで、ずっと考えている。

本当に俺は、何もしないままで良いのか。

そんな訳はないと、既に答えは出ている。

ユリの信用を再び取り戻す為にも。

彼女の潔白の証拠を、又は彼女の悪行の証拠を。

そんな思いで、事件について調べることにした。

では、結局何に悩んでいるのか、といえば。

その肝心の証拠集めである。

まず、ユリがその証拠集めに賛同しているのか。

それが不明な限り、調査の事は隠した方が良い。

つまり一人で、人目を避けて調べる必要がある。

はい無理ゲー。常にミヤビに頼りっきりの俺が?

やはり、ミヤビぐらいには言っておこうか……

そこまで考え、机から顔を上げる。

違う。嶺春総長の俺が、何を言っているんだ。

ユリの為にも、サクラの為にも、皆の為にも。

俺は、一人でしっかりと成し遂げるんだ。

喝を入れ直し、椅子から立ち上がる。

絶対に、真相を明らかにするんだ!俺!
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