黒百合の女帝
百合side

 「へえ、今更だね。」

 『まあ、そういう人だし。とにかく、バレるのも時間の問題だよ。』

電話越しからの言葉に、鼻で笑う。

ミヤビはまさか、私を舐めているのだろうか。

 「絶対にバレないよ。それから、ミヤビはまだ私に恩を返してないよね?」

 『僕を共犯にしようと。』

 「もう反嶺派の一味みたいなものでしょ。じゃあ指示は後から出すから。」

そこで一方的に通話を切ろうとした。

しかし、ミヤビが間の悪い所で発音する。

 『ああ、そうだ。そろそろ百鬼夜行を攻撃する話が本格的になりつつあるよ。』

 「なんでわざわざ?」

 『君たちは孔冥と繋がってるから。』

私の理解力を知っている上での簡潔な返事。

それに少々考え込み、意外だと結論を下す。

この情報を伝えて、ミヤビにはなんの得が。

いや、彼は嶺春が潰れる日を明確にしたいのか。
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