黒百合の女帝
 中心部に戻ると、先程より人が増えていた。

ラクアの相手をしつつ、ハラの所在を確認する。

某オレンジ髪は初対面の集団と親しい様子。

まあ、そんなところだとは思っていたが。

視線を前方に戻し、ラクアと話そうとした時。

後ろから以前のように肩を掴まれた。

振り返れば、想像通りそこにはヤナギが。

 「ユリ……じゃなくて女帝か。三日ぶりだね〜」

 「ヤナギ。カヤは向こうにいるけど。」

後方を親指で指しながら、彼の反応を伺う。

どうやら、彼らはまだ険悪なままのようだ。

 「う〜ん、後で話しかけてみよっかな。ラクアくんも久しぶり。初抗争ぶり?」

ヤナギは自然に話し相手をラクアに移す。

ラクアの嫌悪をここまで物ともしないとは。

閉口を貫くラクアを見ていれば、前方から

 「これからミーティングを始める。集合しろ」

という声がスピーカー越しに聞こえて来た。
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