黒百合の女帝
百合side

 嶺春倉庫近くの公園に着き、バイクを停める。

先にカヤを降ろし、続いてバイクから降りた。

彼の側に寄れば、カヤが倉庫を見上げて呟く。

 「でかいですね」

 「ああ、初代嶺春幹部に凄い起業家になった人が居てね。その人が贈ってくれたらしいよ。」

少し遠くに見える倉庫を指し、彼に説明する。

その間にも、麓冬の面々が続々とやってきた。

最後にカナルが到着し、私たちの前に立つ。

 「調査班から報告だ。幹部室に幹部含む上層部が揃っている」

 「つまり、予想通りプランDだったってこと?」

いつの間にか居たハラの要約に、カナルが頷く。


 ラクアを除いた麓冬幹部とカナル。

計六名が嶺春幹部担当に割り当てられていた。

因みに、ラクアは嶺春との交渉の前に殴りそう。

という訳で下っ端を散らしに行って貰った。

話は戻り、私たち幹部担当は倉庫に潜入する。

これは嶺春がプランDを使う場合の作戦だった。

もしD以外ならば、予備作戦を使う手筈だが。

報告によるとその心配はなさそうだ。
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