黒百合の女帝
真実の真偽
 あの日、必ずここに戻ってくると誓った。

復讐の為に、彼らの敵として、だが。

抗争の舞台となった裏庭から死角になる位置。

そこの窓から倉庫に入り込み、室内を見回す。

私が居た頃と広間は殆ど変わっていなかった。

物音を立てぬよう気を配りつつ、中を進んだ。

幹部室の前まで歩み、一旦足を止める。

息は最低限殺していた筈だが。

些細な物音で既に気付かれているだろう。

静かに深呼吸をし、警戒を高める。

カナルに合図を送り、準備の完了を知らせた。

するとカナルは静かに扉の把手へ手を掛け。

三本の指を順に立ててから、それを前に押した。

徐々に扉の奥が明かされ、その姿が見えてくる。
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