黒百合の女帝
 それと入れ違いに、ハラとヤユが入ってくる。

 「やほ〜。今一瞬ヤナギさんいたね」

 「あれ、まだカヤさんは来てないの?」

 「うん。ラクアも今日は来る予定なんだけど。」

私の言葉に、ヤユが露骨に顔を歪めた。

どうやら、ラクアには良い記憶がないようだ。

それに対し、ハラは喜ばしそうにしているが。

 「よっしゃあ!ラクアくんに似合いそうな服持ってきたんだ〜」

 「トシアキくん、よく仲良くできるね……」

 「だって俺面食いだもん!」

ハラが溌剌に答えると、再び扉が開いた。

そこからは不機嫌そうなカヤとラクアが。

そういえば、彼らは互いを良く思っていなかったか。

 「珍しいね。二人一緒は。」

 「偶然エレベーターが一緒になってな」
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