黒百合の女帝
 「じゃあ、ユリは俺が送っていくから」

 「わかりました!お疲れ様です!」

 「ばいば〜い。ほら、ラクアくんもバイバイ!」

祝勝会が終わった午後11時前。

彼氏面をするカヤと共に倉庫を出た。

雑居ビルを共に出て、歓楽街も抜けていく。

それまで、二人とも沈黙を貫いた。

何度も後ろを向き、確信を得た辺りで口を開く。

 「ラクアは尾行してきてないね。」

 「良かったあ。あいつ怖いんですよ。普通にストーカーってやばいですよ」

特大の息を吐き、笑みを浮かべるカヤ。

苦笑を浮かべつつ、並んで繁華街を歩く。

そんな中、今思いついた風に口を開いた。
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