黒百合の女帝
 だからベンチの上で、声を殺して泣いていた。

そんな中、突然現れるなり、私に危険だと言ってくれて。

帰りたくないと言えば、私の話を聞いてくれた。

それが、椿 優日さんだった。

あんなに優しい人を、私は他に知らない。

尊敬が恋心に変わるのに、時間はかからなかった。


 彼が嶺春の総長だと知ったのは、その一ヶ月後。

幼馴染のヨウから、彼の名前が出てきたのだ。

どうしてもまた会いたくて、ヨウに無理を言った。

そしてヨウと訪れた倉庫は、とても怖い場所だった。

それでもユウヒさんに会うため、踏ん張ったから。

私は念願の再会を果たすことができた。

それからというもの、毎日のように倉庫へ通った。

倉庫には、私の他にも一人、女の子がいた。

ユリちゃんという子で、すぐに仲良くなれた。
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