黒百合の女帝
 ユウヒさんがあの子と一緒にいるのが、憎たらしかった。

私もユウヒさんのことが好きなのに。

あの子はユウヒさんを幸せにしてくれるはず。

そう思って、私は諦めたのに。

その正体が悪魔だったのなら、私はなんのために諦めたの?

あの子にユウヒさんを取られたくない。

それだけじゃない。もしユウヒさんの身に何かあったら。

ユリちゃんは何か、目的があるんじゃないの?

そう思って、私は覚悟を決めた。

その日のうちに、ユリちゃんにも忠告しておいた。

 『このままなら、ユリちゃんの彼氏は私がもらうから』

と。それでも、ユリちゃんは一切怒らなかった。

やっぱり、彼女はユウヒさんを愛していないんだ。

そう感じられる出来事だった。

結局、数日経っても彼女はいじめをやめなかった。

だからあの忠告通り、助けを求めてみよう。

勝ち目はない。仕返しされる。ユウヒさんに嫌われる。

そうわかっていても、ユウヒさんが好きだから。
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