黒百合の女帝
 「続きは?」

 「ああ、そうだったね。これは私が買い直した物。これをサクラのリュックに隠して、総長室に置いて欲しいの。」

 「別に良いけど。いつ?」

 「鍵管理台帳は5月20日まで、バレッタは6月3日の午後八時まで。」

 「わかった。誰にも気付かれないように、かな?」

 「当然。じゃあ、任せたよ。」

そう言って席を立とうとしたが、ミヤビがなぜか私を見つめてくる。

何か言いたいことでもあるのだろうか。

もう用件は済んだのになあ、と嫌々座り直す。

 「なに?」

 「僕を復讐対象から外す。わかってるよね?」

 「なんだ、そんなこと?大丈夫だよ、安心して。」

ミヤビには本当に何かをするつもりはない。
< 602 / 605 >

この作品をシェア

pagetop