ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~

 同期会が開催されたのは一週間後の土曜日、場所は湾岸エリアにある野外バーベキュー場だ。
 東京近郊の支社に勤務している、正宗の同期生総勢二十人程が集まった。

「乾杯~!」

 各々グラスを片手に乾杯していく。二台並んだグリルコンロでは味付きの肉が焼かれており、香ばしい匂いを醸し出している。

「錦さ~ん!今日は来てくれてありがとね!」
「あ、いえ。私にも声を掛けてくださってありがとうございます」

 同期会が始まるやいなや真っ先に声を掛けてきたのは今日の幹事である阿久津(あくつ)だ。同じ海外事業部のアジア担当なので顔だけは知っている。陽気な男性で参加者の中で唯一派手なアロハシャツを着ている。

「今日は高校時代の綾辻の話をたっぷりしてね!」
「やめろ。錦に余計なことを吹き込むな」

 美織が阿久津に絡まれているのを発見するやいなや、正宗は即座にその首根っこを掴んだ。

「別にいいじゃん。減るもんじゃないし。お前が自分の話をほとんどしないから余計に気になるんだろう?特に女性陣は」

 阿久津は正宗の肩に腕を回し、からかうように女性陣が集まる一角を親指で示した。

(言われてみれば……)

 先ほどから、女性陣がこちらの様子を窺っている。
 肉の焼き具合を心配しているのかと思っていたが、そうではないらしい。
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