ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~

 昼食が終わり後片付けをしたあとは、待望のお土産探しの時間がやって来る。

「あそこみたいだな」
「うわあ!楽しみ!」

 ひまわり畑を運営している事務所の隣には小さなコンテナハウスがあり、ひまわりにちなんだ様々な雑貨が売られていた。
 ビーズで作ったブレスレットや、ひまわり柄のシュシュ。写真がプリントされたTシャツなんかも売っていて、種類も豊富だ。
 テーブルに並べられたひまわり雑貨のひとつひとつに目を落としていくうちに、ひとつ思い出したことがある。

「そういえば、卒業式の日に靴箱の中にひまわりのサンキャッチャーが置いてあったんだよね。あれってもしかして――」

 そう話しながらなんとはなしに正宗の方を仰ぎ見た途端、ぎょっとする。

「綾辻くん?」
「あ、いや……。うん。俺です」

 正宗は恥ずかしそうに白状すると、美織に見られないように左腕で顔を隠した。

「もしかしてまだ持ってたりする?」
「うん」

 はっきり頷くと正宗は盛大なため息をついた。

「本当に女々しいよな。直接渡す勇気がないからって、こっそり靴箱に入れるなんて」
「ううん、そんなことないよ!」

 きっと直接渡されていたら、受け取りを拒絶していただろう。彼の奥ゆかしい贈り物が今日の美織を支えてくれたのは確かだった。

「ありがとう。正宗くん。私ね、サンキャッチャーをくれた人にずっとお礼が言いたかったの」

 元気がでないときでもサンキャッチャーで揺らめく光を見ていると随分と慰められた。

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