黒き噂の辣腕社長は強がり契約妻に生涯愛を絶やさない
 うつむいたままでいると、突然体がふわりと浮く。

「きゃぁ」

 慌てて腕を伸ばして光毅さんの首もとにしがみついた私を、彼は小さく笑った。

「積極的だな、依都」

 上機嫌な声でそう言い、瞼に口づけてくる。

 あたふたするものの、手は離せない。そうこうしているうちに、普段は彼がひとりで使っている寝室へ連れられていった。

 大きなベッドの上に、そっと降ろされる。

 私の顔を覗き込んだ光毅さんが、先に進んでもいいかと視線で確認してくるようだ。
 小さく顎を引くと、顔中に軽く口づけられる。そうしながら彼は、ワンピースをゆっくりと脱がせていった。

 下着姿にされて、隠すように身をよじる。
 それにかまわず、光毅さんは深く口づけながら胸もとに手を添えた。

 下着の中へすっと手を差し込まれる。

「あっ」

 胸に直接触れられて、思わず声が漏れた。

 戸惑っているうちに彼の唇は首筋を這っていき、時折熱い舌で肌を舐めながら胸もとへ移る。
 それに気を取られているうちに下着は外されて、大きな手が胸をすっぽりと包み込んだ。

 最初は私の反応をうかがうようにやわやわと触れていたけれど、次第に大胆になっていく。形が変わるほど揉みしだかれ、指が先端を掠めるたびに腰が浮いた。

 恥ずかしいと思う間もなく、絶えず甘い声が漏れてしまう。

 わけがわからなくなりかけていたところで、脚の付け根に触れられてひと際大きく体が跳ねた。

「やぁ」

 首を左右に振って拒むが、本気で嫌がっているわけでないことくらい光毅さんはわかっているのだろう。
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