聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「そのまま、わたし……。天界に、連れていかない……?」
『う……。それは……』
「クロディオと引き離されるのは、嫌。だから……。終わるの、待ってる……」
セロンはゆっくりと瞳を見開くと、ゴシゴシと目元を拭ってペガサスから身体を離す。
神馬は明らかに嫌そうな表情で少女を見つめたあと、渋々天使の隣に佇んだ。
「セロン」
――それから、どれほどの時間が経過しただろう。
永遠とも呼べる空中での待機時間が終わりを告げたのは、クロディオが最愛の少女の名を呼んだからだった。
『行こうか』
「ん……」
ペガサスと天使は2人揃って純白の翼をはためかせると、辺境伯の元へ降り立った。
「聖女天使だ!」
「ペガサスもいるぞ……!」
「我らパロニード辺境伯騎士団の勝利は、神々の愛し子が癒やしの加護を施してくださったおかげだ!」
「聖女天使! 今日も我々の命をお救いくださり、感謝いたします!」
セロンが彼へ話しかける前に、ペガサスと天使は騎士団の面々から熱烈な歓迎を受ける。
(怖い……)
天使はそれにどこか怯えの色を隠せない様子で背中の翼を消失させると、大剣を鞘に収めてセロンに向けて両腕を伸ばしたクロディオの胸元へ飛び込んだ。
『う……。それは……』
「クロディオと引き離されるのは、嫌。だから……。終わるの、待ってる……」
セロンはゆっくりと瞳を見開くと、ゴシゴシと目元を拭ってペガサスから身体を離す。
神馬は明らかに嫌そうな表情で少女を見つめたあと、渋々天使の隣に佇んだ。
「セロン」
――それから、どれほどの時間が経過しただろう。
永遠とも呼べる空中での待機時間が終わりを告げたのは、クロディオが最愛の少女の名を呼んだからだった。
『行こうか』
「ん……」
ペガサスと天使は2人揃って純白の翼をはためかせると、辺境伯の元へ降り立った。
「聖女天使だ!」
「ペガサスもいるぞ……!」
「我らパロニード辺境伯騎士団の勝利は、神々の愛し子が癒やしの加護を施してくださったおかげだ!」
「聖女天使! 今日も我々の命をお救いくださり、感謝いたします!」
セロンが彼へ話しかける前に、ペガサスと天使は騎士団の面々から熱烈な歓迎を受ける。
(怖い……)
天使はそれにどこか怯えの色を隠せない様子で背中の翼を消失させると、大剣を鞘に収めてセロンに向けて両腕を伸ばしたクロディオの胸元へ飛び込んだ。