聖女天使を苦しめた国に、天罰を
『駄目だ! セロン! 危険だよ!』
「うんん。わたし、もう耐えられない……」
ペガサスの静止を振り切って地上へ舞い降りると、彼の背中から顔をひょっこりと出し、ルイザを凄む。
「――クロディオを悪く言う人。誰であろうと、許さない」
「セロン……!」
まさか妹も、セロンがこの場に姿を見せるなど思いもしなかったのだろう。
憎しみの籠もった瞳を向けて、異母姉を怯ませようと試みた。
しかし、クロディオの鋭い眼光を見慣れた天使には――この程度の攻撃は屁でもない。
セロンは何事もなかったかのように、言葉を紡ぎ始めた。
「ルイザ。わたし……。あの人を奪った。あなたが憎かった」
「だから!? 一体、なんだって言うのよ……!」
「彼に出会って、変われたの。復讐なんて、どうでもよくなった。わたしは今、クロディオの愛で。いっぱい。満たされてる……」
「はぁ!? 惚気を聞かされる、こっちの身にもなってくれる!?」
ルイザは苛立ちを隠せない様子で、他人の迷惑も顧みずに怒声を響かせ続けている。
その様子を目にしていたルユメール王国の兵士が、不愉快そうに両耳を塞いで戦意を消失させるほどの音量だ。
長々聞き続けていれば、セロンとクロディオにも身体的な負担がかかるのは間違いなかった。
「うんん。わたし、もう耐えられない……」
ペガサスの静止を振り切って地上へ舞い降りると、彼の背中から顔をひょっこりと出し、ルイザを凄む。
「――クロディオを悪く言う人。誰であろうと、許さない」
「セロン……!」
まさか妹も、セロンがこの場に姿を見せるなど思いもしなかったのだろう。
憎しみの籠もった瞳を向けて、異母姉を怯ませようと試みた。
しかし、クロディオの鋭い眼光を見慣れた天使には――この程度の攻撃は屁でもない。
セロンは何事もなかったかのように、言葉を紡ぎ始めた。
「ルイザ。わたし……。あの人を奪った。あなたが憎かった」
「だから!? 一体、なんだって言うのよ……!」
「彼に出会って、変われたの。復讐なんて、どうでもよくなった。わたしは今、クロディオの愛で。いっぱい。満たされてる……」
「はぁ!? 惚気を聞かされる、こっちの身にもなってくれる!?」
ルイザは苛立ちを隠せない様子で、他人の迷惑も顧みずに怒声を響かせ続けている。
その様子を目にしていたルユメール王国の兵士が、不愉快そうに両耳を塞いで戦意を消失させるほどの音量だ。
長々聞き続けていれば、セロンとクロディオにも身体的な負担がかかるのは間違いなかった。