聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「俺との約束、忘れたとは言わせないぞ」
「うん……」
「君がいなくなったらと思うだけで、胸が苦しい。俺はこの痛みに耐えきれないだろう。君を求め、命を捨て去るかもしれん……」
「天界で暮らす、わたしのために?」
「ああ。人は命を落とせば、天国に行くと言われるからな。背中に翼を生やせぬ人間が、聖女天使と再び巡り合うならば……それしか方法がない」
セロンはおずおずと小さな指先を、彼の胸元に重ねる。
そこはドクドクと高鳴っており、全身で自分を欲しているのだとすぐにわかった。
クロディオの想いは、本物だ。
天使は優しく口元を綻ばせると、歌うように呟く。
「クロディオは、辺境伯。ルユメール王国の領土を手に入れるため、尽力した立役者……」
「セロンと聖女天使達のおかげだ。俺は、何もしていない」
「うんん。あなたがいなければ、成し遂げられなかった。領民、みんな、クロディオがいないと困る」
「どうだかな……」
辺境伯はどこか遠くを見つめ、自分はいてもいなくてもいい存在なのではないかと弱気な姿を見せる。
(そんな彼すらも愛おしいと感じるあたり、重症かも……)
「うん……」
「君がいなくなったらと思うだけで、胸が苦しい。俺はこの痛みに耐えきれないだろう。君を求め、命を捨て去るかもしれん……」
「天界で暮らす、わたしのために?」
「ああ。人は命を落とせば、天国に行くと言われるからな。背中に翼を生やせぬ人間が、聖女天使と再び巡り合うならば……それしか方法がない」
セロンはおずおずと小さな指先を、彼の胸元に重ねる。
そこはドクドクと高鳴っており、全身で自分を欲しているのだとすぐにわかった。
クロディオの想いは、本物だ。
天使は優しく口元を綻ばせると、歌うように呟く。
「クロディオは、辺境伯。ルユメール王国の領土を手に入れるため、尽力した立役者……」
「セロンと聖女天使達のおかげだ。俺は、何もしていない」
「うんん。あなたがいなければ、成し遂げられなかった。領民、みんな、クロディオがいないと困る」
「どうだかな……」
辺境伯はどこか遠くを見つめ、自分はいてもいなくてもいい存在なのではないかと弱気な姿を見せる。
(そんな彼すらも愛おしいと感じるあたり、重症かも……)