聖女天使を苦しめた国に、天罰を
(あの人達と、同じ目をしてる……)
聖女天使に憧れ、妬み、蔑み、利用しようと目論む。
瞳の奥底に込められた欲望を読み取ったセロンは、苦しそうに唇を噛み締めながら俯く。
すると――切羽詰まった声が、どこからともなく聞こえてきた。
「あの少女……!」
「なんだ? お前、心当たりがあるのか?」
「ああ! 昨日の戦利品として、残忍酷薄な辺境伯が連れ帰った――聖女天使じゃないか!?」
騒ぎを聞きつけた2人組の騎士達がセロンを見捉えた瞬間、大声で小さな身体を指差しながら叫んだのだ。
それを聞いた住人達は顔を見合わせ、セロンに畏怖の視線を向けた。
「彼の機嫌を損ねたら、どうなるか……」
「怖いのう。我らだって、一溜まりもない」
戸惑う人々から醸し出される恐怖を感じ取った天使は、ぼんやりとクロディオの姿を脳裏に思い浮かべながら思考を巡らせる。
(あの人はみんなからも、恐れられているんだ……)
彼の威圧的な態度や高身長から放たれる鋭い眼光に怯えているのは自分だけではない。
それを知ったセロンが、どこかほっと胸を撫で下ろした様子で肩の力を抜く。
すると、先ほど少女に向けて指を指してきた2人組の騎士達が、天使の行く先を阻むように立ち塞がって声をかけた。
聖女天使に憧れ、妬み、蔑み、利用しようと目論む。
瞳の奥底に込められた欲望を読み取ったセロンは、苦しそうに唇を噛み締めながら俯く。
すると――切羽詰まった声が、どこからともなく聞こえてきた。
「あの少女……!」
「なんだ? お前、心当たりがあるのか?」
「ああ! 昨日の戦利品として、残忍酷薄な辺境伯が連れ帰った――聖女天使じゃないか!?」
騒ぎを聞きつけた2人組の騎士達がセロンを見捉えた瞬間、大声で小さな身体を指差しながら叫んだのだ。
それを聞いた住人達は顔を見合わせ、セロンに畏怖の視線を向けた。
「彼の機嫌を損ねたら、どうなるか……」
「怖いのう。我らだって、一溜まりもない」
戸惑う人々から醸し出される恐怖を感じ取った天使は、ぼんやりとクロディオの姿を脳裏に思い浮かべながら思考を巡らせる。
(あの人はみんなからも、恐れられているんだ……)
彼の威圧的な態度や高身長から放たれる鋭い眼光に怯えているのは自分だけではない。
それを知ったセロンが、どこかほっと胸を撫で下ろした様子で肩の力を抜く。
すると、先ほど少女に向けて指を指してきた2人組の騎士達が、天使の行く先を阻むように立ち塞がって声をかけた。