ご褒美バニーガール
 正直な気持ちだった。気の良い人だと思っていたし、好意があることはずっと伝えて貰っていた。だから、付き合おうと思ったんだけど……もう、彼との関係を続けたいなんて、絶対に思わない。

「そっか。じゃあ、桜木は別れる気満々なんだ」

「うん。そう。だから、明日……荷物を取り返してから、連絡するつもり」

 スマートフォンも隣の部屋だし連絡手段もない。だから、彼と話せるようになったら、即別れを告げたい。

「じゃあ、今から、俺から小池に電話掛けるよ」

「え! あ、あの」

 驚いている私を尻目に三鷹くんは机の上にあったスマートフォンを操作して、すぐに耳に押し当てた。

「……あ、小池? 俺。桜木がお前ともう、別れたいってさ……うん。そうそう。近くに居る。今から替わるよ。はい。桜木」

「え?! ……え! うん」

 小池くんと、別れたい……別れたいけど、こんなにすぐとは思わなくて、私は驚いた。

 けど、心には決めたことだし、今言うか後で言うかの差だった。

『もしもし、三鷹の言っていることは、本当?』

 小池くんの声は、やけに落ち着いていた。

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