ご褒美バニーガール
 彼もここまで言って、ようやく、ポカンとした表情になっていた。整った顔はこういうやや間抜けに見えそうな表情でも、見られるようになっているのだと変なところで感心してしまった。

 本当に、ひどいよ。帰って来ないメールに、追いメールなんてしてしまえば、ただの同期の良い関係も終わってしまうかもしれない……そう思って、眠れない夜だってあったのに。

 メールの一通くらい……返してくれても、良かったのに。

「……あの、勘違いだったら、別に殴っても構わないんだけど、もしかして、それって俺の事?」

 三鷹くんはようやく、私の言いたいことを察してくれたらしい。

「……うん」

 これ以上、何を言えるだろうか。

 突然居なくなった三鷹くんに、私は何も出来なかった。もし、彼との連絡が続けばロンドンに旅行ついでに告白するなんて、そんなことだって出来たかもしれない。

 けれど、いくら待っても連絡は返って来ないし、私はそこをどうにか出来るほど、恋愛上手でもなんでもなかった。

「……もしかして、いつまで経っても帰ってこないから、言い寄ってくる近くの男と安易に付き合おうと思った?」

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