ご褒美バニーガール
 三鷹くんは慎重な口調で言った。わからない。こんな格好でこんなことを言った私のことを、どう思って居るのか。

「そう。このまま、恋もせずに死にたくない」

 三鷹くんは頭を抱えていた。私はそんな彼の態度が、良くわからない。

 許容? 拒絶? それとも、会社の同期という近しい関係性の私に、どう対応するか悩んでる?

「うわー、何これ。こんな都合の良いこと……ある訳ない」

 顔を上げた三鷹くんは、照れた表情になっていた。バニーガールの格好をした同期の異性から、こんな事を言われて、どう思ったのか早く聞きたい。

「ね。三鷹くん。今の話聞いて、どう思った? ……私のこと、どう思う?」

 彼が居なくなって私は、これをずっと聞きたかった。三鷹くん。振られるなら、振られてしまいたかった。

「いや……桜木、とりあえず、この話から聞いてくれる? 俺はね。会社の大損害を、食い止めたんだよね。倒産の危機だったんだよ。いわば、皆の救世主。崇め奉ってくれて構わないくらいで」

「……そうなんだ」

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