ご褒美バニーガール
「そっか。三鷹くんはロンドンから、帰って来たんだ……辞令は突然だったし、一年くらい行ってたっけ?」

 うちは商社だし海外赴任すれば帰って来たら、出世コースだ。例え家族が居ても、単身で行きたがる人も多い。

 三鷹くんは行きやすい独身のうちに出世の条件である海外赴任を済ませたことになるし、きっと管理職になって役員になったりするんだろうな……。

「うん。これからは、当分は東京……向こうで桜木が小池と付き合ったって、風の噂で聞いてたけど、まさか、こんなかたちで再会するとはね」

「驚かせて……ごめんね」

 海外から帰って来たその日に、ベランダで煙草吸っていたら、同僚がバニーガールの格好して隣の部屋のベランダに居るのだ。

 さぞ、驚いたことだろうと思う。

「それで……これから、どうするの? 荷物は?」

「あ……荷物、隣の部屋にある」

 いま小池くんと彼女が真っ最中の部屋の中には、私の荷物がある。

「……それって、大丈夫なの?」

「見つからないように、クローゼットに隠して居るの……サプライズ、するつもりだったし」

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