外で手を繋いでくれない私の彼氏
「さっきしーくんの友達が言ってたの聞いちゃったんだけど、しーくんは平気?いつも私が行きたいお店ばっかりで……」
「俺は紗奈がいればどこでもいいよ?」

「ほんと?」
「うん。特に行きたいお店もないし。どっか見つかったら言うよ。」
「うん……」

私がいれば、どんなお店も行けるということだろうか。

「じゃあさ、すっごく可愛いお店も行ける?」
「どんな感じの?」
「スイーツメインで、女の人しかいなくて、壁がピンクのハート柄みたいなお店。」

「1人じゃ無理だよ?」
「一緒ならいいの?」

「紗奈がいるなら全然行くよ。」
「そうなんだ。」

いつか、しーくんが困るくらい可愛らしいお店に行ってみようかな。

「行きたいとこがあるの?」
「ううん。聞いてみただけ。」

あそこのパンケーキのお店は気になってるけど。

「もしかして困らせようとした?」
「そういうわけじゃないけど……」

違うとも言い切れない。

「かわいいことすると、ちゅーするよ。」
「だめっ!」

私は慌てて顔を俯けた。
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