未来へ繋ぐ、禁断のタイムスリップ

過去の経験と莉緒への決意

お屋敷の応接間、静かな午後。
二人は椅子に座り、これまでの不可解な事件について語り合っていた。

莉緒は小さく震えながら言う。
「麗様……どうしてこんなことが起きるんでしょう……落とし穴や手紙……あの庭の怪しい物音も……」

麗は深く息をつき、静かに答える。
「簡単に言えば、俺たちを試す者がいる。何かを手に入れようとして、俺たちに危険を迫っているんだ」

莉緒は眉をひそめる。
「でも……誰が……こんなことを……?」

麗の表情が少し曇る。
「……実は、以前にも同じようなことがあった。大切な人を失いかけたんだ」
莉緒は驚き、息をのむ。
「失くした……?」

麗は首を振る。
「死んだわけじゃない。でも、俺の元からいなくなった。その時のことを、俺は二度と繰り返したくない」
その目は強く、莉緒を見つめている。
「だから、莉緒……君を失いたくない」

莉緒の胸が熱くなる。少し涙ぐみながらも頷く。
「……麗様……私も……」

麗は手を握り、低く囁く。
「どんな策略があっても、俺たちは一緒に立ち向かう。お前を守るだけじゃない、二人で乗り越える」

莉緒は深く息をつき、少し安心した表情になる。
(……怖いけど、麗様と一緒なら……)


二人の絆は、どんな策略にも負けず、試練に立ち向かう力となっていた。




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