未来へ繋ぐ、禁断のタイムスリップ
別れの夜
莉緒は麗に話せない事があった。
この時代に残ることを心の奥では望んでいた。
麗と過ごす日々は、夢のように幸福で、触れ合うたびに胸が高鳴った。
けれど、最近自分の身体に奇妙な変化が起きていることに気づいていた。
最初はその意味がわからなかった。
しかし次第に理解する――これは、現代に戻るための身体の準備だということを。
心の奥底では帰りたくなかった。
麗のそばにいたい、二度と離れたくない――。
でも、歴史を変えることはできない。
過去に留まれば、運命の歯車が狂い、未来の人々の人生に影響を与えてしまう。
だから、莉緒は決断する。
「私が現代に戻ることで、すべてが正しい歴史の流れに戻る」
麗の腕の中で、彼女は静かに涙を流す。
なぜ莉緒が涙を流しているのか、わかっていた。
麗もまた、心の底から苦しんでいる。
「莉緒を失いたくない」
その言葉を何度も呟いていた。
そして、二人は切なく抱きしめ合った。永遠の愛を心に刻むように…
麗の瞳には、莉緒を思う涙が溢れる。
莉緒の胸には、麗と過ごした日々の温もりと、帰るべき時代を思う覚悟が残る。
あれから1週間
夜空に満天の星が瞬く縁側。
莉緒は麗の手を握りしめ、言葉を探していた。
「……麗様、私……」
胸が苦しくて、言葉が続かない。
麗はゆっくりと莉緒を抱き寄せ、額を彼女の額にそっと触れた。
「莉緒……お前がどこに行こうと、何があろうと、俺はお前を守る」
その声は、夜風に乗って静かに響く。
莉緒の目に涙が浮かぶ。
麗は深く息を吐き、目を閉じた。
「わかっている。お前をここに縛ることはできない。けれど、忘れるな……」
その手がぎゅっと莉緒の手を握り、優しく額にキスを落とす。
「俺と過ごした時間も……愛したことも、心のどこかに残る」
莉緒は小さく頷き、麗の胸に顔をうずめた。
「……忘れません、麗様」
二人はそのまましばらく抱き合い、夜風と星空の下で互いの温もりを確かめ合った。
やがて、光が差し込み始める。
莉緒は麗の腕から離れ、ふわりと宙に包まれるような感覚に襲われた。
「麗様……!」
叫びたい気持ちを抑え、涙をぬぐう。
「莉緒……」声にならない声で名前を呼ぶ
そして、朝が来る前に――
莉緒は光に包まれ、現代へ戻る。
麗の手はもう届かない距離に。
だが胸の奥には、変わらぬ愛の余韻が残った。
この時代に残ることを心の奥では望んでいた。
麗と過ごす日々は、夢のように幸福で、触れ合うたびに胸が高鳴った。
けれど、最近自分の身体に奇妙な変化が起きていることに気づいていた。
最初はその意味がわからなかった。
しかし次第に理解する――これは、現代に戻るための身体の準備だということを。
心の奥底では帰りたくなかった。
麗のそばにいたい、二度と離れたくない――。
でも、歴史を変えることはできない。
過去に留まれば、運命の歯車が狂い、未来の人々の人生に影響を与えてしまう。
だから、莉緒は決断する。
「私が現代に戻ることで、すべてが正しい歴史の流れに戻る」
麗の腕の中で、彼女は静かに涙を流す。
なぜ莉緒が涙を流しているのか、わかっていた。
麗もまた、心の底から苦しんでいる。
「莉緒を失いたくない」
その言葉を何度も呟いていた。
そして、二人は切なく抱きしめ合った。永遠の愛を心に刻むように…
麗の瞳には、莉緒を思う涙が溢れる。
莉緒の胸には、麗と過ごした日々の温もりと、帰るべき時代を思う覚悟が残る。
あれから1週間
夜空に満天の星が瞬く縁側。
莉緒は麗の手を握りしめ、言葉を探していた。
「……麗様、私……」
胸が苦しくて、言葉が続かない。
麗はゆっくりと莉緒を抱き寄せ、額を彼女の額にそっと触れた。
「莉緒……お前がどこに行こうと、何があろうと、俺はお前を守る」
その声は、夜風に乗って静かに響く。
莉緒の目に涙が浮かぶ。
麗は深く息を吐き、目を閉じた。
「わかっている。お前をここに縛ることはできない。けれど、忘れるな……」
その手がぎゅっと莉緒の手を握り、優しく額にキスを落とす。
「俺と過ごした時間も……愛したことも、心のどこかに残る」
莉緒は小さく頷き、麗の胸に顔をうずめた。
「……忘れません、麗様」
二人はそのまましばらく抱き合い、夜風と星空の下で互いの温もりを確かめ合った。
やがて、光が差し込み始める。
莉緒は麗の腕から離れ、ふわりと宙に包まれるような感覚に襲われた。
「麗様……!」
叫びたい気持ちを抑え、涙をぬぐう。
「莉緒……」声にならない声で名前を呼ぶ
そして、朝が来る前に――
莉緒は光に包まれ、現代へ戻る。
麗の手はもう届かない距離に。
だが胸の奥には、変わらぬ愛の余韻が残った。