不運を呼び寄せる私ですが、あなたに恋をしてもいいですか?
⑦
絢人と恋人同士になり、食事に出かけたり、水族館に行ったり、映画を見たり、ドライブしたり、現在、絢人家の内見中だ。
高級住宅地に佇む低層マンション。御影石が張られたエントランスの基壇部に、ホワイトグレーを基調としたモダンテイストの造りが、高級感を醸し出している。足を踏み入れるのにも勇気がいった。
部屋は2LDK。といっても、リビングがかなり広い。浴室もトイレも、一般庶民の感覚では規格外の広さだ。モデルルームのように清潔に保たれている。
「凄く綺麗にしてますね。私、こんなに綺麗に保てません」
「アハハッ、昨日ハウスキーパーに来てもらったんだ。いつもの惨状は見せられないから」
気不味そうに人差し指で頭を掻く姿が少年のようで、歩実はキュンとしてしまった。
「もし、歩実がここに住むなら、ご両親に挨拶に行こうと思う」
「えっ⁉︎」
「ご両親にとって大切な娘さんだ。いい加減なことはしたくない」
「でも、私たち婚約してるわけでもないですし」
「じゃあ、婚約しよう。俺は歩実との将来を真剣に考えてる。強引すぎるかな?」
「私でいいんですか?」
「歩実がいいんだ」
「絢人さん……」
聡明な目が歩実を捉えて離さない。そして歩実の腰に回した腕をグイッと自分に引き寄せた。
「愛してるよ、歩実」
「私も、愛しています」
ふたりは見つめ合い、そっと唇を重ねた。
高級住宅地に佇む低層マンション。御影石が張られたエントランスの基壇部に、ホワイトグレーを基調としたモダンテイストの造りが、高級感を醸し出している。足を踏み入れるのにも勇気がいった。
部屋は2LDK。といっても、リビングがかなり広い。浴室もトイレも、一般庶民の感覚では規格外の広さだ。モデルルームのように清潔に保たれている。
「凄く綺麗にしてますね。私、こんなに綺麗に保てません」
「アハハッ、昨日ハウスキーパーに来てもらったんだ。いつもの惨状は見せられないから」
気不味そうに人差し指で頭を掻く姿が少年のようで、歩実はキュンとしてしまった。
「もし、歩実がここに住むなら、ご両親に挨拶に行こうと思う」
「えっ⁉︎」
「ご両親にとって大切な娘さんだ。いい加減なことはしたくない」
「でも、私たち婚約してるわけでもないですし」
「じゃあ、婚約しよう。俺は歩実との将来を真剣に考えてる。強引すぎるかな?」
「私でいいんですか?」
「歩実がいいんだ」
「絢人さん……」
聡明な目が歩実を捉えて離さない。そして歩実の腰に回した腕をグイッと自分に引き寄せた。
「愛してるよ、歩実」
「私も、愛しています」
ふたりは見つめ合い、そっと唇を重ねた。