不運を呼び寄せる私ですが、あなたに恋をしてもいいですか?
数日後、絢人は歩実の実家に赴き、結婚を前提に付き合っていて、同棲も考えていると、両親にきちんと挨拶をしてくれた。
両親は何度も何度も娘を頼みますと頭を下げていた。
もちろん、絹枝のもとにも訪れ報告をすると、意外にも驚かず、こうなることは予想できたと、お茶をすすりながら平然としていた。
絢人の実家はというと、歩実の存在は絢人を更生させた女神として、とうの昔に知れ渡っていて、こちらも自然な流れね、といった雰囲気だった。
嶋賀の家に釣り合わないのではないかと、懸念していた歩実だったが、犯罪者でない限り家柄を気にするなど、今の時代にそぐわないと一蹴された。
兎にも角にも、歩実は嶋賀家に受け入れられたということだ。そんな今も、歩実は契約社員として働いている。コンテストへの応募にも再度チャレンジするつもりだ。
歩実は思う。不運を呼び寄せている。そう思って生きてきた。けれど、それは違うのだと愛する人が教えてくれた。歩実がいたから自分を見つけることができたと言ってくれた。
私はあなたに恋をしてもいいですか?
彼に訊いたなら、きっとこう答えてくれる。
もちろん!
歩実の頭に手を添え、優しい笑みを浮かべて……
完
両親は何度も何度も娘を頼みますと頭を下げていた。
もちろん、絹枝のもとにも訪れ報告をすると、意外にも驚かず、こうなることは予想できたと、お茶をすすりながら平然としていた。
絢人の実家はというと、歩実の存在は絢人を更生させた女神として、とうの昔に知れ渡っていて、こちらも自然な流れね、といった雰囲気だった。
嶋賀の家に釣り合わないのではないかと、懸念していた歩実だったが、犯罪者でない限り家柄を気にするなど、今の時代にそぐわないと一蹴された。
兎にも角にも、歩実は嶋賀家に受け入れられたということだ。そんな今も、歩実は契約社員として働いている。コンテストへの応募にも再度チャレンジするつもりだ。
歩実は思う。不運を呼び寄せている。そう思って生きてきた。けれど、それは違うのだと愛する人が教えてくれた。歩実がいたから自分を見つけることができたと言ってくれた。
私はあなたに恋をしてもいいですか?
彼に訊いたなら、きっとこう答えてくれる。
もちろん!
歩実の頭に手を添え、優しい笑みを浮かべて……
完


