手を握ってくれたあなたともう一度
「・・・そうだな。説明すると」

ゼスは順を追って説明をした。
時折、言葉を選んではリアラの表情を見て話した。

「・・・そう、だったんだね」

「暗い表情はしないでくれ、助かったんだから」

リアラはゼスの言葉に頷くことしか出来なかった。

「でも、なんでここに呪いの力があるって分かったんですか?」

体をゆっくり起こしながらリアラはロゼに気になったことを聞いた。

「それは俺も思ってたんだ」

リアラの体を支えながらトルアもロゼの方を見た。

「そうですね、前に一度だけ力が暴走したことはありませんでした?」

「あります・・・」

リアラにとっては思い出しくない日のことだった。

「その時に呪い力の存在を隣国から感じたんです。
俺たちは教会で毎日のように呪いの力の行方を捜していました。
なので、その力をここの国から感じたときは正直驚きました。
それで色々と探りながらこちらの国へ来て森の中でトルアさんと出会い、リアラさんの存在にたどり着いたというわけです」

「なるほど・・・。
どうして私は呪いの力をもってしまったんでしょうか?」

「憶測でしかないのですが深い理由は特にないと思います。
体を求めて彷徨っていたとき、偶然にもリアラさんの体を見つけて入り込んだとしか・・・」

首を傾げながらもロゼはリアラにそう伝える。

「そして私たちは1つ、謝らないといけなことがあります」

ロゼはナチと目を合わせるとリアラの前に立った。

「このような騒動が起きてしまったのは紛れもなく私たちの責任です。
しっかりと呪いの力の管理ができていればこのようなことは起きなかった。
たくさん苦しい思いを辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした」

2人は深く頭を下げた。
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