春の訪れに晴れ模様
彩奈と呼ばれた相手の先輩は、下から見上げる私を見てきっと睨んだ。そしてそのまま走り去っていった。タンタンタン、と階段を軽やかに降りてきた千彩さん。

千彩さんは私の両肩を掴み、いきなり大声をだす。

「大丈夫っ……!?何かされた?」

「い、いえ!何もされてないですよ……!当たっただけだと……」

「いやそれは違う。絶対押してたよ!あれ!」

階段の上を見あげて怒りの声をあげてくれる。この人も私の心配してくれてる……優しい先輩だ。

でもすぐに受け身取ったし何も怪我してないから、こうして心配してもらうのも申し訳ないや。

私はにっこりと笑って千彩さんにいった。

「押してたとしても私は怪我してないので大丈夫ですよ!ありがとうございます」

私が笑うと千彩さんはハッとした表情に切り替わった。どうかしたのかな……?
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