春の訪れに晴れ模様
「……ねぇ、あなた前に晴の隣にいた子?」

ドキリとした。やっぱり前の人なんだ……!私は違うとも言えず、小さく頷いた。千彩さんは口を半開きにしながら

「そっか……」

と呟いた。

「はい」

「じゃあ……仕方ないか。これ以上何かされたくなかったら晴と関わるのやめてね!晴と関わったら貴方が危ないよ」

にっこりと天使のような顔を浮かべた後、一瞬だけ真顔になった千彩さん。

私はぞくりと背筋が強ばる。

「じゃあね」

そう言い三年生のフロアに戻って行った千彩さんの背中を、私は呆然と見つめた。
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