私だって守られてばかりじゃありません!

現場に到着!

…着いた!

みんなは…。
…っ!

怪我してる…血だらけだ。


腹の底から怒りが湧き出してくる感じがした。

公園に入りながら、敵に向かって、こう言った。


「ねぇねぇ、誰の仲間、傷つけてんの?」

「あまねっち、危ないから行かないで」

「天音ちゃん!危ないから下がって!」 


みんな怪我してるのに、私の心配なんていいのに…。

こんなに優しい人達を傷つけた。

心底腹が立つ。


「お前、あの方が言っておられた特別な能力を持ったお嬢さんか?」

そのことは今話すな…。

「ん〜?なんのことかな?」

今は、そんなこと、どうでもいい。

「それよりも、この状況、どう説明すんの?」


「は?見たまんまだけど?」

「へえ、なら私が相手しますよ。クソ悪霊が」

「あぁ?なんだと?」

挑発に乗ったね。

「シャドウボール」

よわ…。こんなんシールドで止めれるわ

「シールド」

カンッ

「あーぁ。止めれちゃったよ?次は?次」

「おらぁ!」

カンッカンッカンッ

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

「もう呪鬼(悪霊のエネルギー)切れか?」

「じゃあ、私のターンだね」


「少し強めに打つね。アクアブレード!」

「グオーッ」

殲滅できた…かな?

「みんな、大丈夫?今治すから!」

「治癒(キュア)」



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