100日後、クラスの王子に告白されるらしい
11月17日、月曜日
「莉子! おはよう!!」
「おはよう、颯くん」
朝の水やりが終わって校舎に向かってたら、颯くんが校庭のほうから駆け寄ってきた。
その後ろからはサッカー部がぞろぞろ歩いてきていて、一年生の女マネたちが睨んでいたけれど、双葉くんが「早く行け」と手を払っていた。
「教室まで一緒に行こう」
「うん」
並んで歩くと、手の甲が当たる。
……繋ぎたいけど、流石に学校では恥ずかしいな。
「莉子ー?」
「な、なに?」
「手、繋ぎたいなー?」
颯くんがぎゅっとくっついてくる。
やめて、私の心臓の音、聞こえちゃうから!
「学校だと恥ずかしいから、その、帰りとか、休みの日に、ね」
「一緒に帰ってくれるんだ?」
「う、うん……」
「休みの日も会ってくれるんだ?」
「……まあ、部活はあるけど、そのあとなら」
「嬉しい。あと22日、よろしく」
そのまま二人で教室に行くと、結が「莉子ち、おはよー」と手を振っている。
「一ノ瀬は許してもらった?」
「もらった! ラブラブだからよろしく」
「じゃあカウントダウン止めたんだ?」
「それは止めてない。莉子、あと21日だから、覚悟しとけよ」
「……わかった。待ってる」
「……かわいい……。俺の好きな子が、かわいい……」
颯くんは胸を押さえてよたよたと座り込んだ。
もうそれ、告白みたいなものじゃない?
「おはよう、颯くん」
朝の水やりが終わって校舎に向かってたら、颯くんが校庭のほうから駆け寄ってきた。
その後ろからはサッカー部がぞろぞろ歩いてきていて、一年生の女マネたちが睨んでいたけれど、双葉くんが「早く行け」と手を払っていた。
「教室まで一緒に行こう」
「うん」
並んで歩くと、手の甲が当たる。
……繋ぎたいけど、流石に学校では恥ずかしいな。
「莉子ー?」
「な、なに?」
「手、繋ぎたいなー?」
颯くんがぎゅっとくっついてくる。
やめて、私の心臓の音、聞こえちゃうから!
「学校だと恥ずかしいから、その、帰りとか、休みの日に、ね」
「一緒に帰ってくれるんだ?」
「う、うん……」
「休みの日も会ってくれるんだ?」
「……まあ、部活はあるけど、そのあとなら」
「嬉しい。あと22日、よろしく」
そのまま二人で教室に行くと、結が「莉子ち、おはよー」と手を振っている。
「一ノ瀬は許してもらった?」
「もらった! ラブラブだからよろしく」
「じゃあカウントダウン止めたんだ?」
「それは止めてない。莉子、あと21日だから、覚悟しとけよ」
「……わかった。待ってる」
「……かわいい……。俺の好きな子が、かわいい……」
颯くんは胸を押さえてよたよたと座り込んだ。
もうそれ、告白みたいなものじゃない?