100日後、クラスの王子に告白されるらしい
11月25日、火曜日
そういうわけで、お弁当を作りました!
お兄ちゃんの使ってないお弁当箱に詰めてみたけど……量がよくわかんない。
中身は昨日の残りの炊き込みご飯と、やっぱり残り物の煮物とサラダ。冷凍の肉団子を照り焼きにしたのだけ作ったけど。
「……茶色い」
すっごい地味だ。
どう見ても「JK彼女の手作りお弁当♡」じゃない。
「んー……でも、颯くんのお弁当も似たようなものだった気がするし、まあ、いいか」
たぶん、私にそういうかわいらしさは求められてないと思う。
諦めてお弁当袋に詰める。
昼休み、お弁当を颯くんに渡すと、動かなくなった。
「どしたの?」
「嬉しいです」
「そんなに……」
「一生大事にする」
「どれを? お弁当なら、今すぐ食べてほしいんだけど」
「莉子を。あと14日、待ってて。いただきます」
「どうぞ」
結と双葉くんもいるけど、もはや突っ込まないで、二人でスマホを覗き込みながらお弁当を食べている。
……この二人も、いい感じに見えるけどどうなのかな?
「ごちそうさま。ありがと、おいしかった」
「どういたしまして」
気づいたら颯くんのお弁当が空になっていた。
私も食べよう。
一口目は、颯くんの口の端についたごはんにしよっかな。
お兄ちゃんの使ってないお弁当箱に詰めてみたけど……量がよくわかんない。
中身は昨日の残りの炊き込みご飯と、やっぱり残り物の煮物とサラダ。冷凍の肉団子を照り焼きにしたのだけ作ったけど。
「……茶色い」
すっごい地味だ。
どう見ても「JK彼女の手作りお弁当♡」じゃない。
「んー……でも、颯くんのお弁当も似たようなものだった気がするし、まあ、いいか」
たぶん、私にそういうかわいらしさは求められてないと思う。
諦めてお弁当袋に詰める。
昼休み、お弁当を颯くんに渡すと、動かなくなった。
「どしたの?」
「嬉しいです」
「そんなに……」
「一生大事にする」
「どれを? お弁当なら、今すぐ食べてほしいんだけど」
「莉子を。あと14日、待ってて。いただきます」
「どうぞ」
結と双葉くんもいるけど、もはや突っ込まないで、二人でスマホを覗き込みながらお弁当を食べている。
……この二人も、いい感じに見えるけどどうなのかな?
「ごちそうさま。ありがと、おいしかった」
「どういたしまして」
気づいたら颯くんのお弁当が空になっていた。
私も食べよう。
一口目は、颯くんの口の端についたごはんにしよっかな。