この恋、予定外すぎて困ってます
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次の日。
朝から体がだるくて、起き上がれなかった。
頭が重くて、視界がぼやけて何も考えられなかった。
多分――
涼ちゃんが、見に来てくれた気がする。
でも、それどころじゃなかった。
病院? 行ったのか?
洋子さんの声が遠くで聞こえて、消毒の匂いが鼻をついた。
「点滴しますねー」
女の人の声が最後に聞こえて、そこから記憶がない。
目を開けると、左手に違和感。
見てみると――
涼ちゃんが、俺の手を握ってくれていた。
その手は、あたたかくて、少しだけ震えていた。
「涼ちゃん」
名前を呼ぶと、涼ちゃんがびくっとして起き上がった。
そして、俺のおでこにそっと手を当てた。