この恋、予定外すぎて困ってます
「涼も、ほんとはああいうのしたかったんでしょ?キラキラJK生活」
「うん…ほんとはね」
でも、現実は先輩との同居生活。
毎日が気まずさと羞恥の連続。
窓の外の笑い声が、まぶしくて、ちょっと遠い。
「……私の青春、どこ行ったんだろ」
「まだ始まったばっかじゃん。これからだよ、涼のキラキラ」
花は笑いながらそういうけど…。
「晴人先輩だ、かっこいい~!」
教室の前の方でお弁当を食べていた女子たちが、窓際に身を乗り出してる。 グラウンドの晴人先輩に、視線が集中。
「高校2年生にもなって、昼休みにサッカーって…子供みたい」
私は、冷めた卵焼きを口に運びながらつぶやいた。
でも、花はニヤニヤしてる。