この恋、予定外すぎて困ってます
晴人side
「ん、おいしー」 涼ちゃんがスプーンでかき氷をすくって、嬉しそうに笑う。
俺は思わず目をそらした。
……なんでこんなにドキドキしてんの、俺。
かき氷を食べ終わる頃には、テントが見えてきた。
花ちゃんと大智が、二人でバレーしてる。
「涼〜!バレーしない?」
花ちゃんが手を振って呼ぶと、涼ちゃんは「うん!」って元気に返事して、俺の隣を離れていった。
俺はテントに戻って、大智もすぐにやってきた。
「なんか暗いな」って言われて、思わず顔をそらす。
「なんかあった?」
大智が俺の顔を覗き込んでくる。
「ん〜…」
言葉にならない。
涼ちゃんの笑顔が、頭から離れない。
すると、大智がぽつりとつぶやいた。
「あ〜涼ちゃん可愛いな〜視界に入る男消えてくんねーかなーって?」
……は?
「思ってねーよ、そんなこと」
って言ったけど、 大智の顔を見たら、真顔で。
相変わらず表情替えずにそういうこと言うから怖い。