この恋、予定外すぎて困ってます
「何がしたいか分かんなくなってきた」
気づいたら、そんな言葉が口からこぼれてた。
大智が、ジュースのストローをくわえたまま、首をかしげる。
「?…最初からどうぞ」
俺は、顔を手で覆った。
情けねー。ほんと、情けない。
「妹だから大事にしたいのに、どうしても邪な考えが…」
言った瞬間、胸がギュッて締めつけられた。
涼ちゃんのこと、守りたいって思ってるのに。
それだけじゃ済まない気持ちが、ずっと心の奥でうずいてる。
「なんか言ってよ」
沈黙が苦しくて、大智にぶつけるように言った。
でも、大智は無言でジュースを飲んで、そのあと、ぽつりとつぶやいた。
「そんなん当たり前じゃね?妹じゃないんだし」
……は?