この恋、予定外すぎて困ってます
「先輩、体調悪い?」
考え込んでた俺の前に、涼ちゃんがしゃがみ込んできた。心配そうな顔で俺を覗き込む。
「あー、ごめん。ぼーっとしてただけ」
慌てて言葉を返すけど、心臓の音がうるさい。
「大丈夫ですか?」
涼ちゃんの顔が近い。 距離が、近すぎる。
さっきまで普通だったのに。 大智の言葉が頭をよぎる。
『キスでもしてみたら?』
………。
涼ちゃんの顔を見てるだけで、変なこと考えてしまう。
「俺もバレーするよ」
フーッと息を吐いて、立ち上がる。
涼ちゃんが少し驚いた顔をして、でもすぐに笑った。
「晴人先輩!早くこっち来てー!」
花ちゃんの声が、遠くから届く。
よし。 とりあえず、大智の言葉は一旦忘れよう。 今は、バレーに集中する。