この恋、予定外すぎて困ってます
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次の日の朝。
目を覚ますと、家の中は静かだった。
リビングに行ってみても、お母さんたちの姿はない。
本当に、早く出ていったみたい。
旅行モード、全開だったもんね。
私は洗面所に向かって、歯ブラシを手に取る。
鏡に映る自分の顔は、ちょっと寝ぼけてる。
シャカシャカと歯を磨いていると、後ろから足音。
「おはよー…」
眠そうな声とともに、先輩が目をこすりながら洗面所に入ってきた。
髪はちょっとだけ寝ぐせ。パジャマ姿で、ぼんやりしてる。
そのまま隣に立って、歯ブラシを手に取る。
シャカシャカ…ふたり並んで、鏡の中に並ぶ姿。
なんだか…同棲してるみたい。
鏡越しに目が合って、先輩がふわっと笑う。
その笑顔に、心臓がドクンと跳ねた。