この恋、予定外すぎて困ってます
「せっかくの3連休だし、どっか行く?」
朝ごはんを食べながら、先輩がそう聞いてきた。
スクランブルエッグを口に運びながら、私は少し考えてから答えた。
「お家で、先輩とゆっくりしたいです」
その言葉に、先輩はふっと笑った。
「了解」
その笑顔が、なんだかすごく優しくて。
胸の奥が、じんわりあったかくなる。
食器を片付けて、2人でソファに座る。
窓から差し込む秋の光が、部屋をやさしく包んでいた。
「映画でも見る?」
先輩がそう言って、リモコンを手に取る。
テレビの画面がパッと切り替わって、いろんなタイトルが並ぶ。
隣に座る先輩の肩が、すぐそこにある。
ルールはあるけど、心はすごく近い。