この恋、予定外すぎて困ってます
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家に帰って、制服を脱いだ。
鏡の前に立って、そっと背中を見た。
肩のところが赤くなっていて、 擦り傷になっていた。
…痛い。
どうしてあんなこと言われなきゃいけないの。
鏡の中の自分が、泣いている。
…弱いな。 こんなことで泣くなんて。
でも、止まらなかった。
私は、そっとタオルを取って、 肩の赤いところを押さえた。
痛みが、じんわり広がる。
うずくまって泣いていると、
「涼ちゃん、ただいま~」
その声が、玄関から響いてきたと思ったらすぐにガラッと開けられる脱衣所の扉。
…まただ。 何度言っても、勝手に扉を開けてくるこの男。
「涼ちゃん、どうしたの」
シャツ姿で、うずくまって泣いている私のもとに駆け寄ってきた。
「肩、傷ついてる」
先輩の手が、そっと私の肩に触れた。