この恋、予定外すぎて困ってます
美冬(みふゆ)。
その子は、 俺のボロボロの両手を見て、 目を丸くして、すぐに手当てしてくれた。
「ごめんね、小さい絆創膏しかなくて」
そう言って、俺の手に何枚も貼ってくれた。
指先、手の甲、手首。
絆創膏だらけになった俺の手を見て、美冬はくすっと笑った。
「なんか、面白いね」
その笑顔が、あまりにもまっすぐで俺は何も言えなかった。
美冬は、天真爛漫な女の子だった。
正義感が強くて、自分に自信があって、誰にでも優しくて、でも芯がしっかりしてて。
俺とは、まるで正反対だった。
でも、だからこそ惹かれた。
好きになるのに、時間なんてかからなかった。