響け!色彩のフォルテッシモ
レオンハルトのその言葉に、リズの瞳からまた涙が零れ落ちる。レオンハルトはリズに近寄り、その涙を指で拭った。

「リズ、君もこのシリーズが好きなんだね」

レオンハルトの言葉にリズは大きく頷く。

「はい。大好きです」

リズが笑みを浮かべる。レオンハルトの胸が高鳴る。

夕焼けのオレンジ色の光は、まるで舞台のスポットライトのように二人を照らしていた。



数日後。レオンハルトはいつもの探偵社員と共に仕事に励んでいた。書類に目を通し、サインをしたり最終チェックをしたりする。その時だ。

「レオン!いるか〜?」

トレンチコートを靡かせながらギルベルト・ワーグナーが事務所に入って来た。レオンハルトは「いますよ」と言い、立ち上がる。

「ワーグナー刑事が来るってことは、また事件か?」

アントーニョ・セルバンテスがデスクワークの手を止めて言う。その目の前でオルハン・フリストウがニヤニヤと笑った。

「警察が手に負えない事件なら、脳筋なアントーニョには解けないだろうねぇ」
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